仙台さくら野百貨店閉店で思うこと
仙台市の駅前にあるさくら野百貨店が2月27日に自己破産申請手続きをしたことにより、百貨店内のほとんどのショップ(ブックオフやH&M等の10店舗ほどは営業を継続する模様)が26日付で営業を終了しました。
従業員たちが終了を知らされたのも営業終了の前日らしく、翌日の26日には解雇通知が渡されたそうです。
総負債額は31億円にのぼり、仙台三越、藤崎と並ぶ仙台の「三大百貨店」の一角を担っていたさくら野百貨店が経営破綻したことは、仙台市民に大きな衝撃を与えました。
僕自身はさくら野百貨店はあまり利用したことはなかったのですが、中に入っている店舗は若者向けではなく、どちらかというと40代以上をターゲットにしたお店が多いように記憶しています。
そういえば、さくら野の中には僕の好きなブランドである「United Arrows」が仙台駅中のエスパルに移転したのですが、もしかしたらその移転の理由は今回のさくら野百貨店が経営破綻するということを見越してのことだったのかもしれません。
さくら野百貨店には若者向けの店舗もいくつかありましたが、昨今の若い人は洋服もネットで買い、また、メルカリのように中古商品の市場も拡大しています。
バブル以降デフレが長く続いている日本で、バブル以降に生まれた人たちは30代に突入しています。
彼らはバブルも経験したこともなく、むしろ少ないお金の中でどう楽しむか、また、ネットで物を買う方が便利ということも知っているので、わざわざ足を運んで買い物もすることもなくなってきているのかもしてません。
そう考えれば、仙台三越も藤崎も、今後の経営が危ぶまれているのかもしれないです。